関帝王(カンテイオウ・カンウ)

中国三国志に登場する武将の関帝王は義理に厚い人物として語り継がれてます。沖縄では商売の神様として崇められてます。

沖縄における関帝王信仰:義理人情の神から商売繁盛の神へ
中国三国志に登場する関羽は、義理人情に厚い人物として語り継がれています。その忠義は、敵対する曹操さえも感嘆するほどで、後世に多くの逸話を残しました。沖縄では、関羽は「関帝王(クワンティンオー)」と呼ばれ、商売の神様として広く信仰されています。その信仰は、14世紀頃に中国から琉球王国に伝わったとされています。当時、琉球王国は中国との貿易で栄えており、商売繁盛を願う人々が関帝王を信仰するようになったと考えられます。また、沖縄では旧暦9月13日を「ジューサンヤー」と呼び、関帝王の縁日として盛んに祝われます。この日には、人々は関帝王の像に線香や果物などを供え、商売繁盛や家内安全を祈願します。


さらに、沖縄には関帝王を祀る「関帝廟」が各地に存在します。中でも有名なのが、那覇市にある「久米至聖廟」です。ここは、琉球王国時代に建てられた孔子廟であり、その一角に関帝王像が祀られています。久米至聖廟は、沖縄における関帝王信仰の中心地として、多くの参拝者が訪れています。このように、沖縄における関帝王信仰は、中国本土から伝来した信仰と沖縄独自の文化が融合した独特な形態をとっています。それは、義理人情の神として崇められる関帝王が、商売繁盛の神として人々の生活に深く根付いていることを示しています。

関帝王信仰の現代における意義
現代社会においても、関帝王信仰は人々の生活に様々な影響を与えています。例えば、商売を始める際には、まず関帝王に祈願するという習慣が根強く残っています。また、受験や就職など人生の重要な節目においても、関帝王に合格祈願をする人が少なくありません。さらに、近年では関帝王をモチーフにしたグッズやキャラクターも登場しており、若い世代からも注目を集めています。

これは、関帝王が持つ義理人情や誠実さといった価値観が、現代社会においても依然として重要視されていることを示していると言えるでしょう。このように、沖縄における関帝王信仰は、単なる宗教的な信仰にとどまらず、人々の生活に深く根付いた文化の一つとなっています。それは、人々に義理人情や誠実さといった大切な価値観を伝え、人生の指針を与える役割を果たしていると言えるでしょう。



イメージ合成 部屋 영훈 박によるPixabayからの画像

日本画の注文制作

関帝王や歴史上人物の「日本画の注文制作」を承っております。ぜひ一度ご検討ください。

人物像のイメージは、衣装、武具など残されている資料や文献などを調べ、お客様の了解を得ながら進めます。
ただし正確な学術的描写ではなくて、あくまでも作家が創造する作品としての人物像であることをご了承ください。

●作品の提供のみとし、版権に関しては作家に帰属します。
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関帝王の構図について
●勇ましく乗馬し、背後に旗を持つ従者を描く、関帝王に焦点を当てた構図
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日本画の魅力

奥深い美の世界
日本画は、長い歴史と伝統を持つ、日本の独特な絵画表現です。西洋絵画とは異なる画材や技法を用い、独特の美意識に基づいて作品が制作されます。

素材の美しさ
日本画は、岩絵具と呼ばれる天然素材を主とした絵具を用います。鉱石や土を粉砕して作られる岩絵具は、鮮やかで深みのある色彩を持ち、独特の質感を与えます。また、膠(にかわ)や胡粉(ごふん)などの伝統的な素材を用いることで、温かみのある作品に仕上がります。

岩絵具は、粒子の粗さや混色によって様々な表情を見せるため、繊細な表現が可能になります。例えば、金箔や雲母を混ぜることで、華麗な装飾表現もできます。

表現の奥深さ
日本画は、写実的な表現だけでなく、写意的な表現も特徴です。対象を忠実に再現するだけでなく、作者の感情や思想を表現することを重視します。そのため、水墨画のような簡潔な表現から、金箔や雲母を用いた華麗な表現まで、幅広い表現方法が存在します。

写意的な表現では、筆致や墨の濃淡によって、対象の本質や作者の感情を表現します。例えば、雪景色を描いた水墨画では、雪の冷たさや静けさだけでなく、作者の孤独な心境なども表現することができます。

余白の美
日本画では、余白を画面構成の重要な要素として捉えます。描かれている部分だけでなく、空白の部分も含めて全体のバランスを考え、作品を仕上げます。余白は、見る人の想像力を刺激し、作品に奥行きを与える役割を果たします。

余白は、画面に静寂や緊張感を与えたり、見る人の想像力をかきたてたりする効果があります。例えば、花鳥画では、花や鳥の周りに広がる余白によって、自然の広大さや生命の息吹を感じることができます。

季節感の表現
日本画は、季節感を表現することに優れています。桜や紅葉などの花鳥画や、雪景色を描いた風景画など、季節を題材とした作品も多く見られます。これらの作品は、日本の自然の美しさや、季節の移ろいを繊細に表現します。

季節感を表現することで、作品に生命力や躍動感を与えることができます。例えば、春の桜を描いた作品では、鮮やかな色彩と柔らかな筆致によって、春の訪れを喜び、生命の躍動を感じることができます。

精神性
日本画は、仏教や神道などの宗教的な影響を受けています。仏画や神像など、宗教的な題材を描いた作品も多く見られます。これらの作品は、単なる絵画作品としてだけでなく、精神的な意味合いを持つものとして鑑賞されます。

精神的な表現は、作品に深みを与え、見る人の心を落ち着かせたり、高揚させたりする効果があります。例えば、仏画では、仏の慈悲や悟りの境地を表現することで、見る人の心を穏やかにすることができます。

店舗で作品を確認

店舗までお越しになれる方は実物をご覧になれます、鑑賞目的でも構いませんので、お気軽にご来店ください。

※ 納品の為、外出している場合がございますのでご了承ください。
美術・工芸品の販売、展覧会企画、貸しギャラリー運営、額の販売、レンタル絵画、肖像画注文制作

沖縄県中頭郡北谷町上勢頭811-3 営業時間:11:00~19:00
定休日:火曜日・水曜日(展示会期間は除く)

動画説明

動画は、10分30秒目、関帝王のパートからスタートしてます。全体27分で構成は、冒頭(作品紹介)、雲を描く、関帝王を描く、動物を描く、全体を見たい方は開始位置をスライドしてください。

 

日本画家 よねだ はるひこ プロフィール

岡山市生まれ。平成9年、沖縄県立芸術大学大学院造形芸術研究科環境造形専攻絵画専修修了

《 画趣と表現内容 》
現在は日本画(岩絵の具、墨彩、箔)を主に制作。油画、水彩、アクリル、鉛筆画、パステル等の絵画全般、平面絵画を応用した空間表現(インスタレーション)等、多岐にわたります。雲と漂うような空気感ある風景画と存在感ある人物表現を得意とし、仏画、具象画から抽象画まで創作の幅は広く、深みのある精神性の高い作品として定評があります。

《 主な受賞歴 》

1995年 第 6 回りゅうせき美術大賞展 大賞受賞(りゅうせき買い上げ)他同展入選 4 回
1996年 第 6 回あけみお展 入選
2008年 第 4 回日本画公募展前田青邨記念大賞 入選 他同展入選1回
2010年 第 8 回雪舟の里総社墨彩画 2010 特選受賞(総社市文化振興財団買い上げ)他同展入選 4 回
《 主な活動歴 》

1996年 •「2人展」那覇市民ギャラリー
• 沖縄平和美術展出品 那覇市民会館中ホール
1997年 「4 人展」 那覇市民ギャラリー
1998年 沖縄平和絵本シリーズ⑤「ゆいこのゆうき」挿絵を制作
1999年 「絵画四匹展」那覇市民ギャラリー
2000年 「絵画四匹展」那覇市民ギャラリー
2010年 個展「よねだはるひこ展」那覇市民ギャラリー
2013年 • 個展「よねだはるひこ展」那覇市民ギャラリー
• アートミュージアムワークショップ「絵からみえるもの」沖縄県立博物館美術館
• 沖縄県立博物館・美術館 りゅうせき美術賞受賞作品 コレクション展 ‒ 新しいローカルを求めて‒」に1995年大賞受賞作品展示 美術館コレクションギャラリー
2014年 「よねだはるひこ展」沖縄県立博物館美術館(県民ギャラリー)
2015年以降 株式会社JCCより受注にて、中世・近世時代の琉球偉人の肖像画を制作
ホテル百名伽藍に水墨画作品のレプリカを展示。原画はホテル所蔵
恩納村沖縄地料理風月楼に「恩納ナビと尚敬王の北部御幸の図」と「護佐丸と阿麻和利の乱の図」レプリカを展示。原画はJCC所蔵
2017年 「沖縄現代日本画作家展」沖縄県立芸術大学芸術図書資料館
2018年 「ギャラリープルミエ開廊18周年記念企画 よねだはるひこ&孝子展」ギャラリープルミエ
2019年
• アートオリンピア2019 準佳作
•「よねだはるひこ & 比嘉孝子展」ギャラリープルミエ
2021年
•「アニマル・アート展」ギャラリープルミエ
• 肖像画を受注制作
• FMコザ局「カララジ」ラジオ出演
2022年
• 情報誌『九州王国 3月号』(発行:エーアールティー株式会社)に作品掲載
• 個展「開廊22周年企画よねだはるひこ絵画展」(ギャラリープルミエ)
2023年
• OKINAWAアートワークショップ2023 「身近なものを描こう~スケッチ・デッサン~」講師 担当(沖縄県立博物館・美術館)
• 個展「開廊23周年企画よねだはるひこ絵画展」(ギャラリープルミエ)

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